ゴルフ肩(ゴルファーズショルダー)を発症していてもゴルフはできる?
ゴルフ肩(ゴルファーズショルダー)を発症していても、症状の程度や状態に応じてゴルフを続けることは可能です。ただし、いくつかの重要なポイントと注意点があります。
ゴルフを続けるか判断するポイント
- ① 痛みの程度
軽度の痛みでスイング動作に支障がない場合はプレー可能なこともあります。
痛みが強く、肩の可動域制限やスイング時に鋭い痛みが出る場合は休止が必要です。 - ② 可動域の確認
肩の上げ下げや回旋(捻る動作)がスムーズにできるか確認しましょう。
無理にスイングを続けると腱板損傷や関節唇損傷など、より重度な障害につながる恐れがあります。 - ③ 医師や理学療法士の診断
専門家による画像診断(MRIやエコー)や評価を受けることで、正確な状態が分かります。
自己判断でのプレー継続は悪化のリスクがあります。
ゴルフを続けるなら注意すること
- フォームの見直し:無理なトップポジションやフィニッシュは肩への負担を増やします。
- プレー頻度の調整:週2〜3回の頻度を、週1回程度に抑えるなどの調整が有効です。
- ウォーミングアップとストレッチ:特に肩甲骨まわりなどの筋肉を入念に。
- クラブの変更:重いクラブや長いクラブは肩への負担が大きいため、柔らかいシャフトや軽めのクラブに変更を検討しましょう。
まとめ
ゴルフ肩でも痛みや炎症が軽度であれば、無理のない範囲でゴルフを続けることは可能ですが、正しい診断とリハビリ、フォームの見直しが非常に重要です。
長期的にゴルフを楽しむためには、「今は無理しない」選択も立派な判断です。
急性期の注意点
急性期の症状の特徴
- 肩の前面や上部に鋭い痛み
- 夜間痛(寝返りで痛みが強くなる)
- 肩の動きが制限される(上げられない・後ろに回せない)
- 腫れや熱感があることも
急性期の注意点 5つ
- ゴルフや運動は完全に中止
スイング動作は肩関節に大きな負担をかけるため、炎症や損傷を悪化させる危険性があります。
「少しなら…」という自己判断でのプレーは、回復を遅らせたり、腱板断裂など重大な障害に進行するリスクがあります。 - RICE処置(安静・冷却)
- Rest(安静):肩を使わない
- Ice(冷却):1回15〜20分、1日3〜5回目安でアイシング
- 鎮痛剤や消炎薬の使用
医師の指導のもと、消炎鎮痛薬(NSAIDs)などを使用。湿布や塗り薬も補助的に使用可能です。 - 専門医の診断を受ける
肩関節の痛みには腱板損傷・滑液包炎・インピンジメント症候群などさまざまな原因があります。
MRIや超音波などの検査で、正確な診断を受けましょう。 - リハビリは炎症が落ち着いてから開始
急性期は無理なストレッチや運動は逆効果。
痛みが引いてから、理学療法士による可動域訓練・肩甲骨周囲筋の強化を始めましょう。
まとめ
急性期は、「痛みがある=体からのストップサイン」です。
この時期に無理をすると、慢性化や再発のリスクが大きくなります。
まずはしっかり炎症を抑えて、痛みが引くまでは完全休養を心がけましょう。