慢性期の注意点
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痛みとの付き合い方
- 急性期ほど強い痛みはないが、違和感や重だるさを放置しないことが大切。
- 痛みが出る動作やプレー後の疲労感を記録して、再発や悪化のサインを早めにキャッチ。
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体幹・股関節の安定性
- 慢性腰痛の背景には、体幹の筋力不足や股関節の可動域制限が多い。
- 腹横筋・多裂筋・臀筋の安定化トレーニングを継続する。
- ストレッチは腰を直接ひねるのではなく、股関節回旋・胸椎回旋を意識。
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スイング動作の改善
- 腰を過度にひねらず、股関節・胸椎を使った分散動作を習得する。
- フォロースルーで腰が反りすぎないように注意。
- 自分に合ったクラブ・シャフトを使うことも再発予防につながる。
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練習・プレーの調整
- 長時間の打ち込み練習は避け、30〜40球ごとに小休止を取る。
- コースラウンド後は必ずクールダウン(ストレッチ・アイシング)。
- 症状が残る時期は、ラウンド頻度や練習量を抑える。
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日常生活での注意
- 長時間座位やデスクワークで腰に負担がかかりやすい。
- 1時間ごとに立ち上がり、軽いストレッチや体操を取り入れる。
- 寝具の硬さや姿勢も慢性腰痛に影響するため、環境調整も大切。
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定期的なメンテナンス
- 症状がなくても、理学療法士やトレーナーによるフォーム・身体チェックを受ける。
- 筋膜リリースや整体的アプローチを取り入れることで、再発リスクを軽減できる。
受診のすすめ!
痛みが強い、腫れがある、力が入らないなどの症状がある場合は、必ず整形外科を受診しましょう。
エコー、MRI、レントゲンで、靱帯損傷や骨の異常がないか確認できます。
やってはいけないこと!
- 湿布だけで済ませて無理にゴルフを続ける
- 痛みを我慢してスイングを繰り返す
- 冷やしてしまう(※慢性期は温めるのが基本)
まとめ
慢性期は「痛みを我慢してゴルフを続ける」のではなく、体幹強化・動作改善・生活習慣の見直しを徹底することが、長くプレーを楽しむカギになります。