ゴルフ腰を発症していてもゴルフはできるのか?
ゴルフ腰(ゴルフによる腰痛)を発症していても、状態や症状の程度によってはゴルフを続けることが可能です。ただし、いくつかの重要な注意点があります。
ゴルフを続けられるか判断するポイント
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痛みの程度
- 軽度でプレー中や日常生活に支障が少ない場合 → 継続可能なことが多い
- 強い痛みやしびれがある場合 → プレーストップして治療を優先
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症状の種類
- 筋肉や靭帯の張り・軽度の炎症 → 安静やリハビリで回復可能
- 長期間続く腰痛、下肢の痺れや感覚異常 → 腰椎椎間板ヘルニアの可能性
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スイングフォーム
- 腰を強くひねるスイングは悪化要因
- 体幹を使ったスイングや可動域を制限するフォーム改善が有効
ゴルフを続ける際の注意点
- 無理をしない:痛みが強まる場合は即中止
- ストレッチ・体幹トレーニング:特に股関節・背骨まわりの柔軟性を高める
- 練習量を調整:ラウンドや練習の回数を減らす
- 装具やサポーターの活用:腰部への負担を軽減
医療機関を受診した方がよいケース
- 安静にしても痛みが改善しない
- 下肢のしびれや感覚異常がある
- 痛みで日常生活に支障が出ている
まとめ
軽症ならフォームや練習量を工夫してゴルフを続けられる場合もありますが、強い痛みや神経症状がある場合は中止して治療を優先です。
急性期の注意点
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プレーは中止する
- 「少し痛いけど打てる」→ 続けると炎症が悪化し、回復が長引く
- ゴルフだけでなく、重い荷物を持つ動作・腰を強くひねる動作も避ける
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安静と適度な休養
- 発症初期は腰を動かすと痛みが強まるため、無理をせず休む
- ただし完全な寝たきりはNG → 筋力低下や血流悪化を招くため、可能な範囲で軽い日常動作は維持
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冷却(アイシング)
- 炎症や熱感があるときは 15〜20分を目安に冷やす(1〜2時間おき)
- 長時間の冷却は逆効果になるので注意
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痛み止めや湿布の活用
- 痛みが強ければ市販の消炎鎮痛剤(NSAIDs)や湿布を使用可
- 長引く場合は必ず整形外科を受診
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腰に負担の少ない姿勢
- 仰向けで膝の下にクッションを入れる
- 横向きで膝を軽く曲げる「エビのような姿勢」も有効
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医療機関の受診
- 強い痛みやしびれがある
- 足に力が入りにくい、感覚が鈍い → 椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の可能性があるため、整形外科で診察が必要