ゴルフ肩①|玉名市の整形外科|平山整形外科医院

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ゴルフ肩①

ゴルフ肩(ゴルファーズショルダー)の原因と予防法


ゴルフ肩(ゴルファーズショルダー)はなぜ起こるのか?

ゴルフスイングに伴う肩関節への反復的な負担によるものが多いです。特に上腕や肩の筋肉、腱、関節包などに過度のストレスが加わり、炎症や損傷を引き起こすことで症状が現れます。

主な原因


  1. 反復的なスイング動作
    • ゴルフのスイングでは肩関節を大きく動かし、回旋や引き伸ばす動作を繰り返します。
    • 特にトップの位置からダウンスイングにかけての動作で、肩に強い負荷が加わります。

  2. 肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)の酷使
    • ローテーターカフ(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)は肩を安定させる筋群ですが、酷使すると炎症(インピンジメント症候群や腱板炎)や損傷(腱板断裂)を起こすことがあります。

  3. 柔軟性不足・筋力のアンバランス
    • 肩甲骨や胸郭の可動性が低いと、肩関節に頼った動きになり、痛みを招きます。
    • 特に体幹や下半身の連動が不十分だと、肩にかかる負担が増加します。

  4. フォームの問題
    • 手打ちになっていたり、無理な捻転を伴うフォームは、肩を傷める大きな要因になります。

  5. 加齢や過去のケガ
    • 中高年以降では、腱板や関節の変性が進みやすく、ちょっとした動作でも炎症を起こしやすくなります。

ゴルフ肩を予防するには?




ゴルフ肩を予防する5つのポイント


  1. 肩まわりのストレッチを行う

    ゴルフ前後には、肩関節・胸・肩甲骨まわりのストレッチを行いましょう。柔軟性を高めることで、スイング時の負担を軽減できます。

    例:肩甲骨の上下・回旋運動、胸のストレッチ(壁に手をついて上体をひねるなど)


  2. 肩甲骨周囲の筋力強化

    特に棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋などのローテーターカフを鍛えることで、肩関節を安定させられます。


    例:チューブを使った外旋運動、プランク+肩甲骨寄せ運動



  3. スイングフォームの見直し

    無理なスイングや力任せの打ち方は、肩に負担が集中します。以下のような見直しが有効です


    • 肘を開き過ぎない
    • 手打ちではなく体幹主導のスイング
    • 過度なトップやフォローで肩が開きすぎないよう注意

    ※コーチにフォームチェックしてもらうのもおすすめです。当院には、ゴルフスイングを熟知している理学療法士が在籍しておりますので、ゴルフスイング動作で痛みがある方は当院へお越しください。


  4. 練習量と休息のバランス

    打ちっぱなしや長時間のラウンドの後は、しっかりと肩のケアや休息を入れましょう。

    • 同じ方向のスイングを連続しない。反対方向のスイングを行い身体のバランスを整える。
    • アイシングや軽いマッサージを取り入れる

  5. 姿勢の改善

    猫背や巻き肩の姿勢は、肩関節の動きを制限しやすくなります。日常生活での姿勢も見直しましょう。


    • 胸を張る
    • 骨盤を立てる意識を持つ
    • デスクワーク中も定期的に肩回し