慢性期の注意点
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の慢性期(痛みが長引いている時期や再発を繰り返している時期)には、急性期とは異なる注意点があります。
ゴルフ肘 慢性期の注意点!
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安静にしすぎない
- 動かさなさすぎると筋力低下や関節の硬さにつながります。
- 痛みの出ない範囲で軽いストレッチや運動を継続しましょう。
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フォームや道具の見直し
- ゴルフスイングの手打ちやグリップの握りすぎが再発原因に。
- クラブがオーバースペックでないか確認を。
- 専門家にスイングチェックを受けるのもおすすめです。
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筋力バランスの改善
- 前腕だけでなく、肩・体幹・背中の筋肉もバランスよく強化。
- 特に前腕屈筋群(内側)と伸筋群(外側)の筋力バランスに注意。
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痛みの出方を記録する
- 痛みの強さ、場所、出る動作を記録すると原因の特定や対策に役立ちます。
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長時間の使用を避ける
- 連続して使いすぎると慢性炎症が悪化することも。
- ゴルフや作業の際はこまめに休憩を。
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温熱療法やストレッチの活用
- 血行を良くすることで回復を促進。
- 就寝前や起床後のストレッチや温湿布が有効です。
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再発防止を意識したリハビリ
- 痛みが取れてもすぐに元通りの使い方をすると再発のリスク大。
- 段階的な負荷調整と、正しい動きの習得が重要です。
受診のすすめ!
痛みが強い、腫れがある、力が入らないなどの症状がある場合は、必ず整形外科を受診しましょう。エコーやX線で、靱帯損傷や骨の異常がないか確認できます。
やってはいけないこと!
- 湿布だけで済ませて無理にゴルフを続ける
- 痛みを我慢してスイングを繰り返す
- 冷やしてしまう(※慢性期は温めるのが基本)