腰の症状について
腰の痛みの改善は、まず原因を
特定することが大切です
当院に通院されている患者さんの中で最も多い症状の一つが腰痛です。筋肉や骨、神経の障害はもちろん、ストレスや不安などの精神的要因によっても腰痛は引き起こされます。生活習慣の乱れや、腰に大きな負担をかけ続けるような運動や仕事をすることで発症の可能性が高まります。腰の痛みは慢性化してしまう前にご相談ください。
こんな場合はご相談ください
- 腰が痛い
- 腰がしびれる
- 腰が動かない
- 腰がだるい
- 腰にしこりがある
- ぎっくり腰になりやすい
- 起き上がるのがつらい
代表的な疾患
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアになると、腰や臀部に痛み、足にしびれや痛みが生じます。背骨同士を繋いでクッションの役割をする椎間板が、加齢などによって変性や断裂して一部がつき出し、それが神経を圧迫してしまうことが原因です。長時間にわたるデスクワークやスポーツで腰に負担がかかることでも発症しますので注意が必要です。
急性慢性腰痛症
腰痛症は、腰痛を引き起こす疾患の総称です。腰痛症には、突然痛む急性の腰痛と症状が半年以上続いてしまう慢性の腰痛があります。腰痛症は、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄など腰椎に異常があるケースのほか、骨への細菌感染、がん転移など、重大な疾患の可能性もありますので注意が必要です。また、ストレスなどの心理的要因、運動不足や肥満などの身体的要因でも発症します。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症は、背筋を伸ばした状態で起立したり、歩いたりすると、膝から下の部分に痛みやしびれを感じます。痛みがつらい場合には、前かがみになったり腰かけたりすると軽減されます。また、腰の痛みはそれほど強くはなく、安静にしていると痛みがほとんどないことが特徴です。老化や疲労などで椎間板が変形することで発症します。腰椎椎間板ヘルニアと比べると、中高年で発症するケースが多いです。
側弯症
背骨が左右に湾曲した状態で、背骨のねじれを伴うことがあります。特発性側湾症は原因が分からない側湾症のことで、全体の80%~85%を占めます。他には、先天性側弯症、症候性側弯症もあり、発症するのは1~2%で、思春期の女子に多くみられます。
変形性腰椎症
足のしびれや冷感、腰から臀部にかけて広範囲に痛みを感じ歩くことが困難になる場合があります。加齢や運動などにより、椎間板の弾力性が失われてしまい、椎体が硬直化してトゲのような出っ張りができるのが原因です。この出っ張りが神経を刺激してしまうことで痛みを引き起こします。
腰椎分離症
腰椎分離症とは、スポーツなどによって繰り返される背骨を後ろに反る動作や回旋ストレスを原因とする関節突起間部の疲労骨折のことです。
脊椎圧迫骨折
脊椎圧迫骨折は、尻もちや転倒、重い物を持ち上げた時などに、背骨に大きな力が加わることで生じ、強い痛みを伴うことが多いです。日常生活の中で徐々に進行していく場合もあります。