「朝起きたときに手がこわばる」「指の関節が腫れて痛む」「なんとなく身体がだるい」
これらの症状に心当たりはありませんか?
もしかすると、それは**関節リウマチ(以下、リウマチ)**の初期サインかもしれません。
当院では、リウマチの早期発見・診断・内科的治療に力を入れている整形外科クリニックです。
この記事では、整形外科でリウマチを診るメリットと、当院で行っている診療の内容についてご紹介します。
リウマチとは?
リウマチは、主に手足の関節に慢性的な炎症が起こる自己免疫性疾患です。
進行すると関節が破壊され、日常生活に支障をきたす可能性があるため、できるだけ早く専門的な診断を受けることが重要です。
よく見られる症状には以下のようなものがあります
- 朝のこわばり(30分以上続く)
- 手や足の関節の腫れ・痛み
- 左右対称に起きる関節の不調
- 微熱や全身の倦怠感
これらの症状がある場合は、自己判断せず、整形外科での検査をおすすめします。
「リウマチ」は整形外科で診てもらえるの?
「リウマチは内科で診るのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、整形外科は関節の病気の専門科であり、リウマチの診断や関節の変化の評価において非常に重要な役割を担っています。
当院では、血液検査や画像診断(レントゲン・超音波)を用いながら、関節の炎症や変形を詳細に評価します。
症状の程度や進行度を正確に把握し、患者さん一人ひとりに最適な薬物治療の選択を行っています。
当院で行うリウマチ治療のポイント
1. 正確な診断とわかりやすい説明
リウマチの診断には、血液検査(リウマトイド因子、抗CCP抗体など)と画像検査を組み合わせることが大切です。
当院では、これらの検査をもとに、病気の進行度や炎症の有無を多角的に判断します。
検査結果はできる限りわかりやすく丁寧に説明し、患者さんが安心して治療に取り組めるようサポートします。
2.胸部レントゲンの確認
関節リウマチの患者さんは間質性肺炎を併発したり、肺に障害が出ることがあるため、症状がなくとも半年に一度胸部Xpをチェックしています。
撮像したレントゲンは放射線の専門医に遠隔読影で読影してもらい、ダブルチェックを行っております。
3.薬物治療によるアプローチ
当院では、薬による治療(内科的治療)を中心とした対応を行っています。
抗リウマチ薬(DMARDs)や、生物学的製剤など、最新の治療薬の中から、患者さんの体質やライフスタイルに合わせた処方を行います。
リウマチの薬は副作用も考慮しながら使用する必要がありますが、当院では定期的な血液検査やフォローアップにより、安全性に配慮した治療を提供しています。
4. 手術治療にも対応可能
関節の破壊が進行して痛みや変形が強くなった場合には、手術の選択肢もあります。必要に応じて、人工関節置換術などの外科的治療についても提案し、専門施設との連携のもと対応可能です。
整形外科でリウマチを診るメリット
- 関節の状態を画像で詳細に評価できる
- 薬物治療の経過を定期的にチェックできる
- 必要な場合には手術にも対応できる
- 通院のしやすさと地域密着型のフォロー体制
当院では、リウマチに対する積極的なリハビリは行っていませんが、その分、診断・内科的治療・外科的選択までを明確に整理し、患者さんの状態に応じた効率的な医療提供を行っています。
まとめ
気になる関節の不調は、まず整形外科へ
リウマチは、早期に治療を始めれば、進行を食い止め、日常生活を維持することが可能な病気です。
「指の痛みが気になる」「家族にリウマチの人がいる」「朝、手が動かしづらい」——そう感じたときが、受診のタイミングです。
当院では、リウマチの専門的な診断と、適切な薬物治療を通して、一人ひとりの生活の質を守ることを目指しています。関節の違和感や不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。